山中伊知郎「お笑いライヴを行く!」

桜への感慨
 夕方から夜にかけて、相当キツい雨。西ケ原から歩いて飛鳥山の中を通った時、午後8時、ほぼ満開の桜並木には誰ひとりもいなかった。雨で花びらも落ち始めていた。
 どうもしみじみそんな光景に心が残って、つい立ち止まってしまった11日だ。
 こんなに桜が咲いているのに見ている人はいないのか、という感慨と、咲いている桜の側にとっては見る人がいようがいまいが関係はない、という感慨。雨で、せっかくの花びらが落ちてしまう感慨と、花びらにとっては、それはごく自然なものにすぎないという感慨。
 桜の花っていうのは、私を含め、日本人にはいろいろな感慨を与えてくれる。もっとも私は西行でも森山直太朗でもないけどね。
 YouTubeで、元気を与えてくれる曲っていうのをいろいろ聴いてみるが、聴き比べた結果として、私は圧倒的に『アンパンマンマーチ』にハマってしまった。驚いたな、こんなに深い哲学を秘めていた歌だったなんて。2、3時間ずっとネットで『アンパンマンマーチ』についての検索までしてしまった。
 こういう時はネット社会は便利だ。
 午後1時から、浅草で、またチャンス青木さんの取材をした。青木さんが、ビートたけしとは浅草で、ほぼ同期生で、一緒に飲んだだけでなく、営業にも行った話を聞く。すでにたけしはマンザイ・ブームの後で有名人となっていたが、わざわざ気を使って、営業先でお茶を飲んだ際、「ワリカンでいいよね」といってくれたという。たかがお茶代程度をオゴって、かえって貸しを作るのは失礼だ、というたけしのやさしさを感じた、と青木さん。
 相手のプライドを重んじるたけしもエラいが、それに恩義を感じ続ける青木さんも、私はエラいと思っている。

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